2023年1月15日
こんにちは!
ダウン症候群のお子さんの外反扁平足の続きです。
多くのダウン症候群のお子さんが歩き始めや伝い歩きの時からハイカット靴を使用しています。
アシックスやムーンスターなどの靴をよく使われています。
ムーンスターHpから拝借
「ハイカット靴は必要か?」
ハイカット靴はダウン症候群のお子さんの外反扁平足、足首の緩さのため
体重をかけると足が外反(内側に倒れる)ためインソールと共に使われています。
歩き始めで歩行が不安定で脚がふらふらするのが足が主に原因と考えられて使用されています。
確かにダウン症候群のお子さんは就学前は特に筋力も弱く、関節もかなり柔らかいため大きく
足が外反します。
ただし歩き始めのお子さんの足が外反することはダウン症候群のお子さんに限らずすべての小さなお子さん共通です。
赤ちゃんが歩き始める時は関節もしっかりとしていなくて、筋力もないため足首が緩いです。
通常では1歳~1歳半でひとり歩きして、3歳位までは足首の外反はあります。
しっかりと歩いていると関節がしっかりしてきて外反しなくなります。
歩き始めで足が外反するのは生理的な現象です。
ダウン症候群のお子さんは成長と共に外反が治ってくることが少ないですが
歩くのが不安定な原因を足と考えてどんな時もハイカット靴を使う方が居られますがあまり良くないと思います。
時折、歩き始めのお子さんで足が不安定なので家の中でハイカット靴はかせている親御さんを見かけます。
ハイカット靴を履くと足は安定しますが、装具や保護の強い靴は自分の筋力を使う機会が減るというデメリットがあることを理解してください。
インソール、ハイカット靴も万能ではありません!
なんでもかんでも常時使えばよいというものではないと思います。
長くなってきたので次に続きます。