2023年1月22日
こんにちは!
ダウン症候群のお子さんの外反扁平足の続きです。
インソールやハイカット靴を多くのお子さんが就学前は一生懸命に作りますが
小学校に入ってからは徐々に装着しなくなっています。
何故就学後にインソールやハイカット靴を使わなくなるのでしょうか?
個人的に考えている原因は以下です。
1.多くの療育施設でインソール作っているが就学後に療育が終了すると同時にインソール作成も終了してしまう
2.しばらく使って外反扁平足が良くならないからやめる
3.ハイカット靴は大きなサイズがないため終了する
4.中学生以降や成人のダウン症候群の患者さんを診たことがない医師、セラピストが多い
療育施設は多くは就学後には療育、訓練が終了します。
残念ながら療育施設で働いているセラピストさんや医師は就学後や成人のダウン症候群の方を診たことがほとんどありません。
そのため体が大きくなって外反母趾や足裏のタコができるようになる現状を知らない方が多いです。
以前に書いたようにダウン症候群のお子さんは疾患の性質上 関節の緩さは成長により改善しにくいです。
体が大きくなると外反扁平足は外反母趾や足裏のタコができたりしてきます。
外反扁平足が強いと足の親指の関節に痛みがでて歩きにくくなる方もいます。
残念ながら療育施設で就学前にインソール作っていて、通わなくなる時に
インソールはもう不要といっているセラピストさんもいます。
成人を方を診たこともないでしょうし、非常に無責任なことだと思っています。
非常に残念な事態です・・・。
そのため就学前でインソールをやめることは私は良くないと思います。
大きくなってもインソールは使った方が良いと思います。
残念ながらこども病院は18歳~20歳で通院もできなくなり、他の一般的な整形外科では
ダウン症候群の方の理解がないのが現状です。
私自身はたまたま成人も通える肢体不自由施設に非常勤で勤務していたため成人のダウン症候群の方を診る機会がありました。
ハイカット靴は大きなサイズが以前はありましたが、現在は中学生くらいのお子さんがはける良いハイカット靴があまりないです。
私は個人的にはハイカット靴はあまり必要性を感じずインソールを使い続けることが重要だと思っています。
是非途中でインソールを辞めずに使い続けるようにしてください!
中学生以降も成人になっても使った方が良いと思います!