2023年1月21日
こんにちは!
ダウン症候群のお子さんの外反扁平足の続きです。
日本では多くのお子さんがこども病院の小児科、整形外科を受診して就学前は地域の療育、訓練施設に通っています。
就学前はほとんどのお子さんがインソールを作成してハイカット靴も使っています。
一方で療育、訓練施設は小学校に入るまでが多く、多くのお子さんが小学校に入るとインソールやハイカット靴を使わなくなっています。
何故使うのを途中でやめるのでしょうか?
・しばらく使っても外反扁平足が良くならないから
・しっかりと歩き出したから
こんな理由を聞きます。
私の個人的な意見としては全く理解できない理由です!!
外反扁平足が就学前に良くならないからやめる?
ダウン症候群のお子さんの外反扁平足はダウン症候群自体の影響で関節が緩いためです。
そのため通常の外反扁平足に比べて成長による改善が少ないのが特徴です。
外反扁平足は通常歩き出して数年して良くなってきます。
ダウン症候群のお子さんは歩き始めが遅く通常より足の発達も遅いです。
インソールで少しでも外反扁平足の改善を期待するならもう少し継続した方が良いと思います。
しっかりと歩き出したからやめる?
インソールは足の変形である外反扁平足の矯正に対して使っていて歩行訓練が主な目的ではないです。
歩けても外反扁平足が良くなっていないのに何故やめるのでしょうか?
加えて体が大きくなると、外反扁平足では体の体重が足の親指側に集中してしまうため
足のタコや外反母趾、巻き爪などの問題が生じてきます。
体が小さいときは体重も軽いためこのような足のトラブルは起こりませんが、10歳以降で
外反母趾や足のタコがあるお子さんを見かけます。
成人ならより多くの方で足のトラブルを見かけます。
では何故多くのお子さんが途中でやめるのでしょうか?
それは日本の医療状況が原因だと私は思っています。
次に書きます。