2023年8月20日
こんにちは!
中学生、高校生でスポーツを頑張って行っているお子さんの脚の痛みについてです。
膝や足首などの関節の痛みは別の疾患ですが、スネや足の甲の痛みの場合は注意が必要です。
疲労骨折の可能性があります。
関節の痛みは筋肉、腱の炎症が多く必ずしも運動を中止する必要はないですが、疲労骨折はただちに運動を中止する必要があります。
通常、骨折は1度の大きなエネルギーが骨に加わり起こります。
疲労骨折は小さなエネルギー負荷が繰り返し加わることで、骨の中から出血が起こります。
疲労骨折はスネの骨(脛骨)、足の骨(中足骨)に多く起こります。
それ以外にもスネの外側の骨(腓骨)や腕の骨(尺骨)や肋骨にも起こると言われています。
かつては軍隊の行軍で中足骨によくおこったため行軍骨折と呼ばれていましたが、現在では毎日に様にスポーツをしている方に多く見られます。
特に運動量の多い中学生や高校生によく見られます。
疲労骨折の症状はシンプルに痛みです。
ただし通常の骨折の様な激痛ではなく運動自体は可能な場合が多いです。
走ったりはできるけど走ると痛みが続く感じです。
そのため痛みを我慢して運動を続けていて、病院を受診するのが遅くなりがちです。
疲労骨折が起こっている状態で運動を継続すると完全な骨折に移行することがあります。
そのため疲労骨折が疑われる場合は早期に診断して治療が必要です。
次は診断について書きます。