2022年4月24日
こんにちは!
前回の腰椎分離症の続き、治療編です。
まずレントゲンで異常なくMRIで早期診断できた場合に治療が可能です。
治療は運動の休止とコルセットによる腰の安静を行います。
コルセットは何種類かありますが、私は硬性モールド装具を使用してます。
川村義肢HPより拝借 プラスチック製で硬い装具です
腰椎分離症は治療開始時期によって治療期間が異なります。
非常に初期(MRIでのみ診断、痛みがでて1か月未満)に治療開始すれば約3か月の装具と運動制限で9割程度の方が骨がくっつきます。
治療が遅れると装具の固定期間が3-6カ月程度に増えて、骨がくっつく確率が7割程度に低下してしまいます。
いかに早期に診断、治療を開始するかが重要な疾患かおわかりいただけるかと思います。
痛みが出てきて1週間程度で受診する方もいれば1か月程度様子見てから受診する方もいます。
疲労骨折ですが、痛みで運動が全くできないレベルではないのが厄介です。
運動時や運動後の痛みが続くの受診する方がほとんどです。
スポーツ根性で痛みは我慢という考え方は成長期のお子さんにはダメです。
成長期は骨が脆弱な部分が多く、適切な治療をしないと後遺症を残す場合があります!
10歳を越えた成長期のお子さんで運動していて腰痛がでればすぐに受診するようにしてください!
まれに骨盤の硬さなどで特定のクラブ活動をしていなくても腰椎分離症を発症する方もいます。
10代前半の腰痛は普通ではないと思ってください。
特に背中を伸ばして痛みが出る、腰の左右の片側だけ痛みがある場合はかなり腰椎分離症の確立が高いです。
次は腰椎分離症になりやすい方、治療中のリハビリテーションについて書きます。
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「お子さんの腰の痛み 腰椎分離症 治療編 原因も考えて治療」