2025年2月22日
こんにちは!
お子さんに多い肘内障の続きです。
前回までに色々、原因、診断、治療について書きました。
一般的に5歳以下のお子さんによく起こり、2,3歳が最も多いと言われています。
私も大学病院で働いているときは知らなかったですが、0歳児の赤ちゃんでもちょくちょく起こります。
肘内障は典型的には手を引っ張ったときやこけた時になります。
0歳の赤ちゃんは歩かないので手を引っ張ったりこけたりすることはないため肘内障はほとんど起こらないと思っていました。
診療所をしていて感じるのは0歳の肘内障が結構あります。
最も多いのは寝返りやずりばいの時に腕を巻き込んでねじって起こります。
そのため生後6か月~10か月程度に多い印象です。
両親が見ていて寝返りしてから泣いて腕を動かさなくなるという時もありますが、ずっとは赤ちゃんを見ていないので
いつの間にか泣いてその後で腕を動かさなくなったということも多いです。
赤ちゃんはまったくどこが痛いか言わないのでやはり診察をしてどこが原因か確かめる必要があります。
肘内障が疑われれば整復をします。
赤ちゃんの診察は難しく、時に肘内障と思っていたら骨折だったこともあります。
次に書きます。
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「赤ちゃんが何故か腕を動かさなくなった! 何が原因?」