2023年10月1日
こんにちは!
お子さんが骨折しやすくなる病気、骨形成不全症の続きです。
今まで薬物治療、手術治療について書きました。
薬で骨を強くする、手術で曲がった骨を真っすぐにして折れにくくすることは重要です。
ここからは完全に個人的な意見が入ります。
一般的に骨を強くする方法として薬がありますが、それよりも骨に体重をかけることが重要です。
寝たきりの人はすぐに重度の骨粗鬆症になりますし、宇宙飛行士は無重力環境では1か月に1%以上骨密度が低下すると言われています。
骨形成不全も同様で薬物治療だけでは骨が強くなりません。
しっかりと立位、歩行して骨に体重をかけて骨を強くすることが重要だと思います。
安定した歩行が獲得できる前後は特に重要です。
しかし、現状を見ると骨折を繰り返すと本人が骨折するのが怖くなったり
リハビリの先生が骨折を恐れて立ったり歩いたりする訓練をしなくなることが多いです。
骨形成不全の多くのお子さんがリハビリしていますが、特に就学前の運動発達が進む時期に骨折が多いからといって床上のリハビリだけする施設が多いです。
私は骨折を減らすために積極的に立位、歩行訓練をすべきだと思います。
立位が安定していない場合は骨盤帯付き長下肢装具を使って骨折リスクを減らして家庭でも立位する時間を取るべきだと思います。
川村義肢Hpより拝借
骨折が怖いからといって、立ったり歩かなくなると余計に骨が良くなります。
逆に骨折増える場合も多く、車いす中心の生活でも骨折するようになります。
骨折して骨が曲がってしまって、骨折を繰り返す場合は積極的に手術をすべきだと思います。
手術をして骨を真っすぐにすることで今後の骨折回数が減り、積極的なリハビリも可能になります。
骨形成不全では薬ばかりにたよらず積極的な立位、歩行リハビリをしてより骨を強くすることが重要だと思います。