2023年10月22日
こんにちは!
赤ちゃんの太ももの皺の左右差でよく受診してもらっています。
以前にも書きましたが、再度書きます。
雑誌 整形外科2020より引用
先天性股関節脱臼(現在では発育性股関節形成不全)という病気の疑いで受診されます。
3,4か月健診で保健センターから受診を指示される方も居ますが、色々ネットで調べて心配になって受診される方もいます。
太ももの皺の左右差はほとんど肉付きの左右差です。
赤ちゃんは人生で一番むちむちしています。
理由は不明ですが、太ももの肉付きに左右差があることはよくあります。
ほとんどの赤ちゃんの太ももの皺の左右差は正常です。
私の個人的な体感ですが、皺の左右で受診される赤ちゃんの9割以上は正常です。
通常股関節脱臼では皺の左右差は太ももの付け根の皺の数が異なります。
脱臼すると大腿骨が頭側に移動するために脚が短くなります。
そのため脱臼している側の脚のお肉が余るため皺が増えます。
太ももの付け根でなく、膝近くの皺の左右差も多いです。
膝近くの皺の左右差で私は今まで股関節脱臼だったお子さんを診たことがありません。
脱臼している時には通常太ももの付け根の皺が1本多く、深い皺が入ることが多いです。
ただし正常でも太もも付け根の皺の深さが左右差があるや皺の深さがことなるなどもあります。
皺の左右差は受診して超音波検査することをお勧めしますが、ほとんどは正常であるので必要以上に心配しないようにしてください!