コラム

2023年2月26日

体外衝撃波という新しい治療ご存知ですか? その6 浅く広くあてる拡散型


こんにちは!

体外衝撃波の続きです。すでに6話目です。

長くなりそうです。個人的に非常に好きな機械なので・・・。

 

前回の集束型に続いて拡散型体外衝撃波治療装置についてです。

見た感じは集束型に似ています。

集束型が左図でエネルギーが集束して深い場所まで届きます。

右図が拡散型でエネルギーが広がって浅い場所に広く照射できます。

エネルギー自体は集束型が拡散型の10倍程度であり区別するために最近では拡散型体外衝撃波と言わずに

拡散型圧力波(radial shock wave → radial pressure wave)という表現に変わってきています。

 

拡散型は消炎鎮痛処置という健康保険の適応があり、健康保険上で体のほとんどの部位に照射可能です。

扱い的にはホットパックや低周波といった電気治療の機器と同じ扱いです。

ただし照射に専門家の手が必要なためリハビリテーションの一環で行っている施設が多い状況です。

 

拡散型も基本的な作用は同じです。

ただ集束型に比べてエネルギーは小さいため偽関節、疲労骨折などの骨の再生にはあまり使われないです。

代わりに広く照射可能なため筋肉や腱の炎症に対してよく使われています

特にスポーツによるオーバーユースによる筋肉、腱の炎症や筋肉が硬くなる場合に効果絶大と言われています。

スポーツ障害のコンディショニングに効果という風に言われています。

スポーツ後の痛みや関節の動きの悪さの改善に使うことが多いです。

加えて普通の成人の肩こり、腰痛、股関節の周りの筋肉の痛みに対して効果が見られます。

拡散型衝撃波は衝撃による振動で筋肉、筋膜が揺れることで最近流行りの筋膜リリースと同じ効果があるとも言われています。

 

このように拡散型は集束型に比べてエネルギーが弱いものの、筋肉、腱、関節の障害に対して幅広く使うことが可能です!

集束型は尖った強い効果を持つが使いどころが限られる

拡散型はとりあえず色々使える便利屋さんみたいな感じです!

 

 



コラム一覧へ