コラム

2022年1月16日

二分脊椎 股関節脱臼について その1


こんにちは!

今回は二分脊椎のお子さんに合併しやすい股関節脱臼についてです。

以前に書いた先天性股関節脱臼とは原因が別で二分脊椎のお子さんは股関節の周りに筋肉が麻痺するため生じます。

そのため先天性股関節脱臼と区別して考えられています。麻痺性股関節脱臼とも呼ばれています。

 

二分脊椎のお子さんの股関節脱臼は主に胸髄レベル、第1-3腰髄レベルに生じます

膝がしっかりと伸ばせる第4腰髄より麻痺レベルが軽いと股関節の周りの筋肉がしっかりしているため脱臼はほとんど見られません

胸髄レベルのお子さんにはかなり高い確率で認められます。

脱臼は片側の時もありますが、両側に生じることも多いです(下は両側の脱臼です)。

脱臼する時期ですが、生まれた時点で脱臼していることから成長期(だいたい小学校入る前までに)にも生じます。

麻痺が強いほど早い時期に生じる傾向があります

 

治療は先天性股関節脱臼とはことなり多くで観血的手術(メスで直接脱臼を直す)が行われます。

単に戻すだけでは再脱臼のリスクが高いため外れにくいように筋肉の位置を変える手術(腹斜筋移行術)や骨盤の屋根をより大きくする骨切り術(骨盤骨切り術)も併用されることが多いです。

 

先天性股関節脱臼と異なり非常に再脱臼の可能性が高いです!!

股関節周りの筋肉がなくて関節がゆるゆるのため脱臼するので、一度もとに戻しても脱臼しやすいです。

そのために筋肉の移行や骨盤の骨切りも併用しますが、やはり再脱臼が多いです。

 

では再脱臼のリスクの高い手術をするべきでしょうか?

長くなってきたので次に書きます。



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