2021年9月18日
こんにちは!
前回に続いて扁平足や外反扁平足によく処方される中敷き(インソール)についてです。
健康保険で作成可能です。
両足作成して10割で約4万円程度。お子さんならこども医療で最終的に500円。
1割の方なら4千円。3割の方なら1万2,3000円。
装具は通常の診療と異なり一旦10割建て替えて申請して2,3カ月後に自己負担以外が戻ってきます。
一般的な靴に入っている柔らかいクッションではなく比較的硬い素材で足の変形を矯正するものです。
大人で足裏のタコなどで困っている人用には痛みのある部分は柔らかい素材を使います。
お子さんの外反扁平足に関しては装具をつけると足は矯正されますが、外反扁平足自体が治るわけではないです。
私個人の考え方では装具をつけた状態で足の形が良くなり筋肉(特に後脛骨筋という筋肉)の走行がよくなって
歩いたり走ったりすることで筋肉が発達してよくなることはあると思います。
ただダウン症候群のお子さんのように関節の柔らかさがつよい方は治りにくく、足が外反して親指側の関節に負担をかけないようにする目的もあります。
なので、前回書いたように体重の小さい就学前だけインソール作っていて大きくなると作らなくなるのは本末転倒だと思っています。
外反母趾変形を起こさないようにするためにある程度体が大きくなってからも装着が必要だと思います。
ただしインソールは比較的硬いので足裏の筋肉をあまり使えないくなるのでずっとインソールつけるもの良くないです。
裸足で足の裏をよく動かす時間も必要です。
私はよく患者さんに装具は万能でなく、ある程度動きを制限するものとよく説明します。
装具をつけて形がよくなって単に満足するのではなく装具は動きを制限することによるデメリットもあること知っておく必要があります。
関節とは本来動く必要があるので、装具をずっとつけて関節の動きが悪くならないようにしないといけないです。
私個人的にはインソールは良い装具で、自身も毎日使っていて効果を体感しています。
私は足裏のタコや強剛拇趾という親指の付け根が腫れて歩くのにも困りましたがインソールで治りました。
お子さんだけでなく、巻き爪や外反母趾で悩んでいる若い女性、年齢と共に扁平足になって足裏が痛くなった方、糖尿病で足の傷などができやすい方など適応はなかり広い装具です。
足型を取って1-2週間で完成します。
次は装具の闇について書きます。
ほとんどの装具はどの病院、診療所に入っている色々な義肢装具会社で作成できます。
特にインソールですが、作る施設や作る方によって出来栄えピンキリです・・・。
その辺を書きます。怒られない程度に・・・。