コラム

2022年12月25日

ダウン症候群について 発達の遅れ


こんにちは!

ダウン症候群の続きです。

 

整形外科的にはダウン症候群のお子さんは

・発達の遅れ、手先の器用さが乏しい

・関節 特に首と足首が緩いこと

 

この2点が問題になることが多いです。

 

発達の遅れはまず歩き始めが遅いことが多いです。

1歳台で歩き始めるお子さんもいますが、3-4歳位で歩き始めるお子さんもいます

しゃべることに関してはもっと個人差があり、1,2歳で1語話始めるお子さんから5,6歳まで1語も

話さないお子さんもいます

多くのお子さんが病院などで訓練や療育施設で療育を受けています。

ひとり歩きできていないお子さんの訓練としては歩行器を導入したり、少し歩きだしたときに

段差や階段で転倒しないように訓練することが大切だと思います。

 

脳性麻痺や二分脊椎のお子さんのように麻痺があるわけではないので

歩けるようにする訓練というよりは歩行器などで移動するという事をお子さんに感じてもらい刺激を入れたり

転倒のリスクを減らす環境設定などが重要です。

 

言葉に関しては厳密にはしゃべるようになるリハビリはないように思います

言語療法という分野になりますが、しゃべるが滑舌が悪いときや特定の言葉が発音できないなどは

口や舌の使い方を練習すると効果があります

全くしゃべらないお子さんはしゃべる気がないので訓練ですぐにしゃべるようになりません。

言葉やyes, noだけでも良いのでコミュニケーションに興味を持ってもらうリハビリになります。

しゃべりだすのはまずお子さん本人が言葉やコミュニケーションに興味を持たないと発語につながらないです。

 

ダウン症候群のお子さんは3歳で歩いていない子や5,6歳まで話しないお子さんがいますが、

皆さん遅くなってもしっかりと歩いたりしゃべったりできるようになるので焦らず本人の

発達を見守ってあげてください!

 

以上発達の遅れでした。

 

 

 

 



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